TOGA TRIANGLE
2024.09.17
TOGA TRIANGLE VOL.01 with GALLERY NARUYAMA
成山画廊
『長谷川サダオ 70s』
2024年3月30日(土)~ 4月30日(火)
TOGA AOYAMAでは新しい試みとして展示プロジェクト「TOGA TRIANGLE」をスタートいたします。第一弾の企画として成山画廊をお招きし、ギャラリーオーナー、成山明光氏の協力のもと、画家、長谷川サダオの展覧会を開催いたします。
©Sadao Hasegawa
Untitled/Acrylic on Canvas/1970s
今回展示するのはキャリア初期の70年代に描かれたペインティング12点です。長谷川を代表する凛々しい男性像に加えて、幻想的な青、神秘的な紫、崇高なモノクロームで描かれた女性像を展示いたします。また、魅力的な人物像を侵食するように描かれた蛇も、この時期の作品に見られる特徴的なモチーフのひとつです。
サイケデリックに誘発されて描いたロマンティックな作品、アフリカなど異国への憧憬を織り交ぜた作品と、70年代のユーモアとパワーに溢れた長谷川サダオのペインティング作品をぜひご高覧ください。
成山画廊
1997年、コレクション展、象徴主義の写真家Wilhelm von Gloedenで開廊。以降、科学、医学、人類学を主題とした作品を取り扱い、新しい価値観を問うている。丹念な取材で対象の内面をも描き出す諏訪敦、一見ユニークだが痛烈な皮肉を秘めたCosima von Boninのほか、彫刻家・池島康輔、画家・興梠優護、写真家・岡部桃、グラフィティライター・WANTOなど日本の若手アーティストが所属。またシュールレアリストのPierre MolinierやHans Bellmer、Cecil Beaton、矢頭保、明治期の医学写真、Conan Doyleの旧蔵品である心霊研究資料などをコレクションしている。
長谷川サダオ
1945年、東海地方に生まれ、独学で絵を書き始める。1973年には、当時、流行の発信地であった渋谷西武百貨店「Be-in」にて『長谷川サダオの錬金術- 1973年のための冥想』展を開催。挿絵を寄稿した雑誌をはじめ、ペインティング、コラージュ、ドローイング、人形など、幅広いジャンルの作品を発表した。1990年、イギリス G.M.P社より画集『SADAO. HASEGAWA』を刊行。世界中から展覧会の依頼を受けながらも、「作品を国外に出したくない」という考えからオファーを断り、インドネシア、タイなど、アジア諸国を放浪した。1996年、オリエンタルなエロティックを表現したドローイング集『楽園幻視』をコチスタジオより発表。1999年、タイ・バンコクで客死。生前のメモを発見した遺族からの依頼で、2000年に成山画廊での展覧会『リンガ』が開かれる。
2023年、成山画廊にて展覧会『冬』を開催し、展示に合わせて画集『SADAO. HASEGAWA 1945-1999』を刊行。現在は二期目となる『春』を開催中(2024年5月18日まで)。