TOGA TRIANGLE
2024.09.17
TOGA TRIANGLE VOL.03 with GALLERY NARUYAMA
成山画廊
『池島康輔』
2024年5月14日(火)〜6月5日(水)
都内2店舗目となる旗艦店TOGA AOYAMAでは展示プロジェクト「TOGA TRIANGLE」をスタートいたしました。成山画廊をお招きしての第三弾の企画として、彫刻家、池島康輔氏の展覧会を開催いたします。
池島康輔氏の木彫はヤスリを使わず、刃物だけで仕上げているため、「木」本来の質感が際立っているのが特徴です。日本の伝統的な木彫技術と西洋由来の解釈を咀嚼し、神話や死生観などの視点を含んだ作品を制作しています。また宮彫にも関心を寄せ、近年は静岡県浜松市、華木山少林寺の山門に彫刻を施しました。
「生きることから生まれる死への恐怖、あらゆる無知や矛盾に対する悩み、それら人生における百般の問題は、期待と事実が反することによる、即ち欲望であり欲望が人を盲目にする。
自然の真理の中において、我々はあまりに胡散臭く儚く脆い存在のように思えてならない。
理屈や正当性にとらわれず、うつし世の理のもとに有るべくして有るという存在を赤裸々に表すということに、危険性は孕みつつも奇をてらう必要は無いように感じられる」
池島康輔
今回展示する作品は、等身大の女性像や着色を施した蛾、“ある日常”を切り取り、シチュエーションまでをも木彫化した作品など、全6作品です。木材から彫り出した生き物の姿をぜひご高覧ください。
In the Morning / 2016 / 280x115x70mm / Cherry, Japanese cypress
©Kosuke Ikeshima
SUSANOO / 2020 / 62x26x12cm / Cherry
©Kosuke Ikeshima
#03 / 2018 / 4.5x25x11cm / Cherry
©Kosuke Ikeshima
成山画廊
1997年、コレクション展、象徴主義の写真家Wilhelm von Gloedenで開廊。以降、科学、医学、人類学を主題とした作品を取り扱い、新しい価値観を問うている。丹念な取材で対象の内面をも描き出す諏訪敦、一見ユニークだが痛烈な皮肉を秘めたCosima von Boninのほか、彫刻家・池島康輔、画家・興梠優護、写真家・岡部桃、グラフィティライター・WANTOなど日本の若手アーティストが所属。またシュールレアリストのPierre MolinierやHans Bellmer、Cecil Beaton、矢頭保、明治期の医学写真、Conan Doyleの旧蔵品である心霊研究資料などをコレクションしている。
池島康輔
1983年、静岡県生まれ。2008年、多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。2010年、東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。古典的な技法で人物や動物などの木彫作品を制作。日本の伝統的な木彫の系譜と西洋由来の解釈に、神話や死生観などの視点を含みつつ自身の表現との接続を試みる。宮彫に関心を寄せ、2021年、地元浜松市の華木山少林寺に宮彫を設置。個展(成山画廊 東京/2012、2014、2016、2018)。主なグループショーに、「国際木彫芸術交流展」(三義木彫博物館 台湾/2010)、「ネガ・アフター・イメージ」(アキバタマビ21 東京/2014)、「彫刻―気概と意外」(東京芸術大学大学美術館陳列館 東京/2016)、「めぐるりアート静岡」(静岡県立美術館/静岡/2017)、「池島康輔 興梠優護」(成山画廊 東京/2018)、「アートフェア東京」(東京国際フォーラム 東京/2021)などがある。