TOGA TRIANGLE
2026.05.08
TOGA TRIANGLE VOL.11 CYRO from Ishikawa
TOGA TRIANGLE VOL.11

from Ishikawa
2026年3月13日(金) - 4月10日(金)
TOGA TRIANGLEでは、地方を拠点に独自の活動を続けるローカルストアを迎え、期間限定の展示・販売をスタートいたします。第一弾のキュレーションを手がけるのは、石川県の南部、加賀地方に位置する能美市を拠点に、アートブック、写真集、エディション作品を取り扱う「CYRO」。会期中は「CYRO」が選書する全31冊のアートブック・写真集・ジンに加え、エディション作品も展示・販売いたします。



「CYROは石川県能美市という場所で、日々の生活とお店とが、ほとんど区別のないかたちで営まれています。田畑があり、川が流れ、山の連なりを眺めるこの土地では、毎日、近所の人生の先輩と挨拶を交わし、小学生は誰もがノールックで、挨拶を口に出して通り過ぎます。収穫の時期になると、お裾分けを持ってきてくれる方がいて、それを味わっては四季の移ろいを感じるような穏やかな時間軸で動いています。この場所では、暮らすこと、働くこと、つくることが、はっきりと分かれてはいません。
世界中のアーティストもまた、人として生活を送りながら表現を行っています。日々の支払いのために働き、家族を抱え、時間の合間に手を動かし、どうしても表現したい何かを形にしていく。アーティストとして生計を立てるようになるまで、がむしゃらに動いてきた人、あるいはいまも動き続けている人。そうした現場を、私は何度も目の当たりにしてきました。
“一瞬一瞬の偶発的な状況の構築をし、それらが連続する生の場面となり、生そのものを芸術にする”
CYROのコンセプトでもあるこの言葉は、フランスの映画作家であり、シチュアシオニスト・インターナショナルの一員であったギー・ドゥボールの思想に、強く共鳴する中で生まれました。
CYROの選書は、この言葉を理念として掲げるというよりも、日々の生活の中で、すでに始まってしまっている生と表現の連なりを、作品を選ぶことで引き受ける行為です。生と表現のあいだに境界線を引かず、アーティストと生活者とのあいだにも境界線を引かない。そうした連なりが、作品を通してそれぞれの生活へと手渡されていくもの、生活の中で共鳴する作品を、ひとつずつ選んでいます」(CYRO)

本展に合わせ、「CYRO」と親交が深いニューヨークを拠点にするコレクティブ「BlackMass Publishing」のスペシャルエディションも販売いたします。
CYRO
石川県能美市を拠点に、ヘアサロンとしてスタートし、現在ではアートブック・エディション・作品の展示と販売も行う。「社会・文化・コミュニティ・環境の中での自由と独立、その美しい表現の探求」をテーマに、近年では、国内外のアーティストと共にエディションの制作や出版、展示企画を行い、地域との対話を深めながら石川県内を中心に活動。また、作家や出版社へのインタビューを通じて、表現者の声や背景を作品とともにアーカイブし、広く共有することにも力を注ぐ。
Instagram : @cyrospace
住所:石川県能美市辰口町220番地3
TOGA TRIANGLE
TOGA AOYAMAに設けられた三角形の小さな展示スペース「TOGA TRIANGLE」。 国内外のギャラリーや本屋、オルタナティブ・スペース、コレクティブなど、多角的に広がるローカル・コミュニティと連携しながらエキシビションを企画・発信するプロジェクトです。